「感じる力」が、人生を動かす。ナナエさんが語る人間らしい成功の形

「人が人らしく生きている社会」=RTH(Return to Human)の実現をモットーに、複数の会社を経営、速読教室「楽読」の創設者でもある平井ナナエさん。

現在は、「本当の自分の想いで人生を創る」ことをテーマに、宇宙経営オンラインサロンも主宰。
講演家としても全国でご活躍中。今回は、沖縄県南城市にあるナナエさんのヴィラでインタビューを行いました。

起業が世界を変える理由

編集長

ナナエさんの著書「人生と世界を変える」にある「あなたの起業が世界を変える」について教えてください。

ナナエさん

起業した方はもう分かると思いますが、全部自分次第だということになります。雇用されている人は「上司が、社長が、会社が」と他責にできるポジションにいますが、起業すると誰のせいにもできない環境になりますよね。

そういう人が増えると、誰かの足を引っ張るとか、誰かを批判するという確率が下がるんです。そのことが平和な世界を作るな、と思っています。

現在は、楽読スクールを全国展開し、10億円企業を築き上げたナナエさんだが、38歳の時には2,000万円の借金を抱える苦境に立たされていたといいます。

ナナエさん

シングルマザーとして3人の子どもを育てながら、速読教室を経営していましたが、人間関係のトラブルや東京進出の失敗により経営が悪化。気づけば年間1,000万円の赤字で、どう立て直すかも分からないほどハマっていました。

バリの兄貴との運命的な出会い

転機となったのは、39歳の時に出会った「バリの兄貴」こと丸尾孝俊さんとのご縁でした。関西弁で地元も近く、まるで先輩を見つけたような感覚だったといいます。

ナナエさん

人に合わせて生きていたことを忘れていました。
「こうした方がいい」というアドバイスばかりを聞いて、自分がどうしたいかという強い意志を見失っていたんです。

兄貴から学んだのは、変な広告や小手先のテクニックではなく、ただ人を大切にし、ご縁を大事にするということでした。

「こうしないと成功しない、これをやっていないから成功していない」というものと違い、「誰にでもできることを、ただやるだけ」なんです。

でも多くの人が錯覚を起こしていて、広告を打たないとお客さんは来ないとか、うまく見せないといけないと思ってしまう。
でも、人は嘘を見抜きます。丸裸で来てくださった方が、かえって嘘っぽくなくて、長くお付き合いが続くんです。

人を大切にする経営哲学

ナナエさんの経営哲学の根幹にあるのは、「人が人らしく生きている社会をつくりたい」という想いです。20代の頃から、電車に乗っている人たちの表情を見て、「人間らしくない」と感じていたそうです。

「朝8時の顔がこれなら、夜はもっとひどいかもしれない。これが大人なのか、これが人間界なのかと、思っていました」と話します。

目標設定についても独自の視点をお持ちです。現在、約200人の組織を、5年後には3桁(1,000人以上)にする計画を立てていらっしゃいます。

ナナエさん

200人くらいの世帯が仕事上で守られる状態で、家族を含めると1,000人ぐらいの人たちのためになる仕事をつくれたなら、自分で自分を褒めようと思ったのが、35歳の時の目標設定でした。
人の幸せが、自分の幸せになるという方程式なんです。

お金と豊かさの新しい捉え方

多くの起業家が陥りがちな思い込みについても語ってくださいました。

ナナエさん

500円でコーヒーを買った時、みなさんは500円減ったと思ってしまいます。でも実は、500円をお渡しさせていただいて、コーヒーをいただいた。このように“いただいた”方に重きを置いている方は、全員お金持ちです。マインドが違うんです。

また、「人を大切にすることで自分が枯渇する」という考え方も、間違いだと断言されます。

ナナエさん

目の前の人を大事にして、自分が潤わないことはありません。
もし大事にしていて良くならないのなら、その方には人としてだいぶ問題があるので、無理に付き合う必要はありませんよね。
人を大事にすることで、自分は必ず良くなるという方程式があるんです。そのように、自分の中に「設定する」んです。

沖縄進出と今後のビジョン

沖縄とのご縁も、不思議な流れで始まったそうです。数年前に沖縄旅行に来ていた際、航空会社が破綻し、足止めをされたため、暇つぶしに不動産を見に行ったところ、「時間、距離、お金の概念を壊して」という声が聞こえてきたといいます。

ナナエさん

大阪〜沖縄間は、実は、大阪ー東京間と変わらない。むしろ料金も東京〜大阪の方が高い。遠い、高い、時間がかかるという思い込みが全部崩れました。

その後も何度か見学に訪れ、最後は、「今契約しないと(神様に)怒られる」と思い、契約したのが、沖縄とのご縁の始まりだといいます。現在は、南城市にヴィラを建て、定期的に少人数制のリトリートも行っていらっしゃいます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

このようにナナエさんはこれまで、ノウハウやテクニックではなく、「目の前の人を大切にすること」を意識して、バリの兄貴の背中を追いつつ、ビジネスを大きくしてこられました。
では、読者である私たちは、何を大切にしたら良いのか。ナナエさんに伺いました。

ナナエさん

成功の秘訣は、自分の「感性」を無視しないことです。
今、自分が何を感じているのか。「風が気持ちいい」「美味しいものを食べて幸せ」そんな小さな感覚を大切にしてみてください。
誰かの言葉や常識に従う前に、自分の内側を知る努力をする。それが、迷いのループから抜け出す第一歩になります。
「感じる力」こそが、あなたの道しるべ。どうか、自分の感覚を信じてくださいね。

平井ナナエさんプロフィール

平井 ナナエ
RTHグループCEO・楽読創始者

18歳で結婚し娘を3人授かり、23歳で離婚。
シングルマザーとして完全歩合の営業の仕事で生活を支える。営業成績はいつもトップクラス。
2006年大阪にて、速読教室「楽読」を開業。一度は倒産寸前まで業績が悪化するも、「宇宙経営」を実践してV字回復。
そこからは、順調に業績を伸ばし、現在は日本や韓国、アメリカなど全世界に50以上の教室を展開し、インストラクター200名以上を輩出。
現在は楽読事業の大部分を後進に譲り、日本や韓国、アメリカなどで、自身の体験に基づいた人生哲学や経営哲学である「宇宙経営」を伝える活動にエネルギーを注いでいる。

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